2014/02/21

記事:戦いの舞台は香港国際空港-LCC迎え撃つキャセイ航空

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N0YZC16JIJUV01.html

戦いの舞台は香港国際空港-LCC迎え撃つキャセイ航空


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2月17日(ブルームバーグ):香港のキャセイ航空 は戦いに備えている。ファーストクラスのラウンジやフラットシートの快適さをめぐる競争ではない。格安航空会社(LCC)との困難な攻防戦だ
数億人の消費者の所得が増えているアジアでは、空の旅が庶民の日常になりつつある。これがスクートピーチ ・アビエーション、ジェットスター、エアアジア といったLCCが続々と誕生している背景だ。香港国際空港はこうした需要を取り込む激戦地になるだろう。
国際空港評議会(ACI)の統計によれば、昨年10月までの1年間に約5900万人の国際線乗客が香港国際空港のゲートを通過し、同空港はロンドンのヒースロー空港とドバイ国際空港に次ぐ忙しい空港となっている。
キャセイは現在、香港出発便の座席数のほぼ半分を提供している。LCCにとってこれらの乗客は無視するにはあまりにも魅力的だ。米オハイオ州立大学のナワ ル・タネジャ名誉教授は、「要するに香港は地域で最も魅力ある空港ではないとしても、最も魅力ある空港の1つだということだ」と述べる。
LCCを迎え撃つキャセイが直面するのは価格競争だけではなく、香港をはじめとするアジア各地の混雑する空港での発着スロットやゲートスペースの確保をめ ぐる争いだ。キャパ・センター・フォー・アビエーションの香港在勤アナリスト、ウィル・ホートン氏は「キャセイが抱いている懸念は極めて深刻なものだ」と 指摘する。
キャパによれば、アジア太平洋地域のLCCは現在47社で、合わせてほぼ1000機を保有。これらLCCは1500機余りを発注済みで、これは同地域の航 空機購入全体の約50%に相当する。キャパはリポートで、LCCのシェアは東南アジア市場では30%、南アジアでは27%だが、日本や大中華圏、韓国を含 む北アジアでは10%にとどまっていると説明している。
原題:Cathay Prepares for War as Budget Airlines Invade HongKong(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:香港 Jasmine Wang jwang513@bloomberg.net;香港 Simon Lee slee936@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Anand Krishnamoorthy anandk@bloomberg.net
更新日時: 2014/02/17 08:00 JST

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